今回の視察会は、本会の幹事を対象として、静岡市歴史文化課駿府城天守台発掘調査員の松井一明氏による解説付きの深堀研修事業として実施しました。参加者は、藤井会長、久保田副会長を含め8名の幹事、オブザーバーとして静岡市歴史文化課の松下係長、それに事務局2名の総勢11名でした。
9時45分に、駿府城公園東御門を入って直ぐ右側の発券所前に集合し、10時に東御門・巽櫓内の展示スペースに入りました。
まず、入場してすぐに「駿府城のジオラマ」があり、駿府城全体のイメージを掴むことができました。ここで松井調査員が「本丸堀・二ノ丸堀と三ノ丸堀の方向がズレてますね。なぜでしょうか?」と参加者に問いかけました。この事実は承知していてもその理由まではよく知らない人がほとんどでしょう。松井調査員によれば、本丸堀と二ノ丸堀は天正期に築かれたが、三ノ丸堀は慶長期に都市計画に基づいて城下町を整備したときに築かれたため、ということでした。
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